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2015/10/16 (Fri)                  リイネの恋愛観
ありません(断言)

いえ、そもそも恋愛経験ゼロですから。
無駄に長い駄文-SS風味-でお届けします。

ところで母親の名前がいつの間にか変わって(ry


拍手[1回]


それは、まだリイネが実家に居た頃の話。

リイネ「好きな人、ですか……?」

親子揃って、午後のティータイム。
テーブルにはリイネ、リリーネ、母の三人。

リリーネが用意した茶器に、リイネが紅茶を淹れ、
母手作りのお菓子で歓談中である。

リン「そーよぉ、リイネちゃんももう16なんだから、
好きな人の一人や二人はできたでしょう?」

リリーネ「……お、おねえさま……すきなひと、できたの……?」

流し目の母に、かぶりつきの妹。
思わず二人に苦笑しながら、ため息のような、つぶやきのような、
そんな言葉が漏れ出てくる。

リイネ「うーん……いないよ、そんなの……。」

リン「あら、そうなの?」

学校にも、自発的に手伝っている父の商会にも、
そう、恋といわれている感情を抱くような相手はいなかった。

リリーネ「よ、よかった……。」

リン「リリーネちゃんたら、お姉ちゃんが大好きだからねー。」

リリーネ「……///」

頬を染める妹にもう一度苦笑して、リイネは窓から空を眺める。

恋愛小説なら、ここで気になる相手の顔でも浮かぼうものだが、
彼女の脳裏には父の手伝いの仕事をいかに効率よく行うか、とか、
兄と一緒に教えを受けている祖父の剣術をどうすれば会得できるかとか、
そういう事しか浮かんでこない。

勉強はできる。
仕事も父に褒められる程度には呑み込みが早い。
剣術はいずれ兄と並ぶと祖父に絶賛された。



しかし──

”恋の仕方”は誰も教えてくれない。

そも他人に教えてもらうようなものじゃないことは百も承知だ。

それこそ友人から借りた恋愛小説の主人公のように、

街で偶然出会った人間の青年に一目ぼれし、

彼を思う余り学業も仕事も放りだし、

母が作ってくれたご飯が喉も通らないような、

そんな”感情”には出会ったことがない。




そんな娘の表情を見て、母リンは少しだけ胸に不安を抱いた。

「何もない顔」をしていたから。


リリーネ「お、おねえさま……だいじょぶ?」

リイネ「え?……あぁ、ごめんね、リリーネ。」

妹に袖をひかれて、泣きそうな顔で見つめられて。
リイネはお茶会に戻ってきた。


リン「さ、片づけたらお夕飯の支度ね。リイネちゃん、手伝ってくれる?」

リイネ「えぇ、もちろん。お父様に美味しいごはんを作ってあげなくちゃ。」

そういって笑う娘は普段通りの弾けるような笑顔で。
リンの不安は胸の中に沈んでいった。

リリーネ「……ほんとうに、だいじょぶ?」

妹の呟きは、姉に届くことはなく。
姉は結局のところ、その後家を出るまで、
「誰からも恋の仕方を教えてもらえることはなかった」。






駄文失礼致しました。
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